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世間で話題の「リスキリング」って何?

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目次

 

こんにちは。

 

だんだん暖かくなってきたと思ったら、

急に寒くなったり、春ですね〜。

三寒四温とは、よく言ったものです。

 

さて、そんな春。

最近、ニュースなどで見ることの多い

言葉の一つに突っ込んでいってみましょう。

時代の流れや今後の仕事などを

考えるきっかけにもなるかもしれませんよ。

 

「リスキリング」って何?

 

テレビや新聞のニュースのなかに、

「リスキリング」という単語が飛び交うようになりました。

 

しかし、各メディアの発信者が、

あやふやな解釈のままで発信してしまったことで、

本来の意味からかけ離れてしまっているものもあります。

 

ここで、社会課題の見地から、

真の意味での「リスキリング」について確認しておきたいと思います。

 

「リスキリング」は、英語でReskillingと

表記されるように、「技術の再習得」を意味しています。

 

「学び直し」「リカレント教育」とも混同されがちですが、

現状では「新しい技術を身につけて働く」ことが正しい解釈です。

 

日本では、「学び」にばかり注目してしまったがために、

誤った使用例が散見されています。

 

 

 

リスキリングの解釈は人それぞれ

 

2023年1月31日の衆議院予算委員会での

岸田首相の答弁で、育児休業中の人たちの

リスキリング(このときは「学び直し」という解釈だったようです)を

支援する考えを表明しました。

 

「育児中などさまざまな状況でも、

主体的に学び直しに取り組む方々をしっかりと後押ししていく」

 

しかし、この発言が波紋となり、世論の反発を買う結果となったのです。

 

どうしてこのような事態が起こってしまったのでしょうか?

 

 

 

リスキリングとジェンダーギャップ

 

ジェンダーギャップとは、簡単にいえば「男女格差」です。

 

「育児」の捉え方が男性目線であり、

女性からの声に重きを置かなかったこと。

リスキリングを学び直しという

「学び」主体の概念と捉えて疑わなかったこと。

政治家のリスキリングに対する

言葉の定義がまちまちで定まっていなかったこと。

 

このようなことが原因だと思われます。

 

 

 

これからのリスキリングのあり方

 

社会問題に曖昧な態度のままで、

中途半端にリスキリングすること自体、

育児中は非常に困難であることは予想できます。

 

しかも、在宅ワーク前提でのリスキリングは、

きちんと理解している人であれば、

これはリスキリングではなく、生涯学習

つまりリカレント教育の方がフィットすると考えられるでしょう。

 

これからのリスキリングについて、

特に女性の立場に立った名古屋大学

政治社会学教授である武田宏子さんは次のように発表しています。

 

「女性の雇用問題は個人の努力では解決できません。

子どもと生活を共にするという視点が欠けています。

国は子どもを持つと決めた人がその生活を楽しめるような

支援をする必要があります」

 

正しいリスキリングによって、

仕事がこなせる人材の育成を導くための

ロードマップが今、求められているのかもしれません。