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こんにちは。
いよいよ、GWですね。
旅行や仕事など計画を立てているかと
思います。
日本は特に大型連休になると、旅行という
イメージが強いですが、他の国はどうなのでしょうか。
当たり前だと思っていること、普段気にしないこと
たまには気にしてみませんか？
町内会のオバちゃんとアルミ缶の買取
ある日、町内会の幹事長を務めるオバちゃんから、
「アルミ缶の回収と売却」という仕事があることを聞きました。
なんでも、この町内会の資金繰りの方法の一つで、
指定場所に集められたアルミ缶を買取業者に
買い取ってもらい、お金に替えているとのことです。
「十年、いや、十五年はかかったけど、
100万円ぐらい入ったよ」
ちょっと驚きました。
一銭にもならないと思っていたアルミ製の空き缶が、
結構な額に化けることを以前から「知っていた」オバちゃんに脱帽です。
なぜならこの活動は、日本の資本主義が抱える
問題の一部を解決しているからです。
資本主義の6つの要件を確認しよう
ここで、資本主義を成立させる6つの要件に触れたいと思います。
- 市場経済を前提として成り立っている
- 市場にとってプラスへ向かう行動にしかインセンティブがない
市場は、市場からの「評価」を優先してしまう
というジレンマです。
イギリスの経済学者、ジョン・メイナード・
「美人投票」とは、「このなかで、最も美人だと思う
女性に投票した者に賞品（インセンティブ）を与える」
という条件がある場合、投票者は自分の好みを押し殺して、
他の人が選びそうな女性に票を投じてしまうというものです。
- 持続的成長は人口に比例している
- 期待値を定量化できる
どれだけ会社が儲かるか、儲からないかだけに
フォーカスした場合、お金しか定量化できません。
- 資本が資本を呼ぶ
- 資本主義はシステムではなくＯＳである
民主主義と分けて考えることは難しいからです。
予期せぬ効用！アルミ缶の「良いインセンティブ」
資本主義6つの要件のうち
「市場にとってプラスへ向かう行動にしかインセンティブがない」では、
・この考え方で進んでも自分が幸せになれない
・環境問題（悪いインセンティブを生み出した）
・金融資本主義
の3つを問題視しています。
そのうち、環境問題については、
国際社会がSDGsやESG投資などの形で
積極的に取り組んでいます。
さて、話は戻って、
日本のアルミ缶のリサイクル率は、
なんと96.6%に達しています（アルミ缶リサイクル協会。2021年調べ）。
結論として、アルミ缶は「お金」に変わり、
環境問題も解決するサイクルを確立しているのです。
案外、オバちゃんの地道な活動が、あたらしい
資本主義の突破口を示してくれるのかもしれません。
本コラムが皆さんのお役に立てれば幸いです。
