目次
こんにちは。
「今時の若いものは・・・」
とは、いつの時代でも言われている言葉のように
思いますが、今回は、Z世代と言われる
若者について、お話したいと思います。
「考現学」という学問に、初めて出会った人は多いと思います。
考現学とは、現在の時間・空間・場所を定め、
社会現象のなかの生活に焦点をあて、
研究・分析する学問です。
対義語である考古学の「古」ではなく
「現」の字があてられていますね。
渋谷という街の息遣いを、Z世代の目線で
見ていきたいと思います。
渋谷は定点観測すると面白い
なぜ「渋谷」という街が大事なのでしょうか?
渋谷の街は、若者から高齢者まで楽しめる
エンターテインメントとビジネスの融合した街です。
10代や20代といった若い世代はもちろん、
20代~30代のビジネスパーソンにとっては
「IT企業が集まる街」という、
いわば「活動拠点」にほかならないのです。
定点観測の際は、「最近の若い世代はこうなんでしょ?」
という思い込みを外し、生の声に耳を傾け、
正しくアップデートする必要があります。
渋谷の街とZ世代の距離感
株式会社SHIBUYA109エンタテイメントの
若者マーケティング研究機関
『SHIBUYA109 lab.(シブヤイチマルキューラボ)』は、
SHIBUYA109で15~24歳のZ世代を対象に、
毎月200名を超える若者と対話しています。
2022年11月には、WEB調査と定量調査のインタビューを
まとめた「Z世代のSDGsと消費に関する意識調査」を公表しました。
そこから読み解ける若者像は、「渋谷」という街自体に
特有の、「空間」と「ビジュアル」の感覚に敏感であるということです。
第一に大切なのは空間演出
Z世代の若者は、「空間」という概念に
対価を払っている点が特徴的です。
モノそのものに魅力を感じず、
渋谷に溶け込める商品だから買う
という心理が働いています。
(サービスやモノの)売り手は、
みんなの好きな空間・世界観に合わせたデザインで
ないと手に取ってもらえないことをよく研究しているんですね。
最近のトレンドは、空間を構成する「要素」に
注目し、渋谷ならではの「体験ベース」に価値を置く傾向にあります。
ビジュアルも外せない
空間の次に問われるのが「ビジュアル」です。
次のコミュニケーションにつながる
カギを握っています。
「映え」にはこだわるけれども
インフルエンサーにはなりたくない。
いい暮らしをしているからみんなに見せたい
というわけでもない。
「自分はこういう体験をしたよ」ということをSNSで共有したいのです。
いかがでしたでしょうか。
皆様のお役に立てれば幸いです。