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【2023年】人的資本の開示の義務化に備えるべき3つのポイント

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目次

 

 

こんにちは。

 

もうすぐGWですね。

今年は、9連級という方もいるのでしょうか。

暖かくなってきたし、お出かけにはいい季節と

なってきました。

 

さて、今回は、少しマジメな話です。

2023年、いろいろ変化がありますが、

その中の一つ、「人的資本の開示の義務化」

についてお話します。

 

人的資本とはなにか?

 

人的資本とは、「働く人の個々の持つ特性や能力」のことです。

 

18世紀にアダム・スミスが『国富論』のなかで、

「特別な技能と熟練を要する職業のために時間と

労力をかけて教育された人」=「高価な機械」と

なぞらえたのが始まりです。

 

この考え方が、セオドア・シュルツやゲイリー・

ベッカーらの経済学者によって「人的資本」と

いう概念で再定義されました。

 

シュルツは後天的に「経済的な価値を持ち、

適切な投資によって増やすことのできる人間の特性」

として人的資本を捉えています。

 

 

 

TMOの働きが人的資の最大化を狙う

 

人的資本時代を乗り切るカギは、

「TMO(チーム経営責任者:Team Management Officer)」

が握っています。

 

TMOが目指すゴール要素は3つあります。

 

  • チームに与えられた業務目標の達成
  • メンバーの成長サポートの充実
  • チームを変革し続ける体力を持つ

 

どれも「人的資本の最大化」という点で共通しています。

 

「いま、自分はどれくらいの力を発揮していますか?」

 

という問いに「100%です!」と答える人はごくごくまれです。

 

この100%のポテンシャルを引き出すことこそが

「人的資本の最大化」にほかならず、TMOの役割の根幹なのです。



 

 

人的資本の情報開示は2023年に義務化

 

2023年、企業には人的資本の情報開示が義務づけられます。

 

人的資本開示を実践するにあたり、

3つのポイントを押さえておきましょう。

 

1,経営者と人事部門による「ナラティブ」な説明

 

経営者は、自社の人事戦略について、

目指すゴールイメージや経営のビジョンを

ナラティブに説明する必要があります。

 

「ナラティブ」とは、従業員に自分の

ミッション・ビジョン・バリューなどを

共感してもらうことを意味します。

 

 

2,HRデータとHRテクノロジーの活用推進

 

人的資源管理はブラックボックスでした。

現在は、データサイエンスを活用することにより、

意思決定の向上を図り、企業価値の上昇を推進します。

 

 

3,「中長期的視点」での時間軸を捉える

経営者は、人的資本経営の施策一つひとつを

「中長期的視点」で捉えることが重要です。

先行投資と考え、継続的な実行が望まれます。

 

「人事中計」と呼ばれる、人的資本の投資対効果を

検証するための人材版中期計画の策定が必須です。

 

このように人的資本の開示に向け、

人事戦略として、開示する指標の設計・検証・開示を

整備することが重要だと考えます。

 

いかがでしたでしょうか。

 

ちょっとよくわからないという方もいらっしゃると思います。

まぁ、自分がどの程度会社に、社会に貢献できるか?

会社の役に立つか

気にしてみてはどうでしょうか。

というところから、スタートでいいのではないでしょうか。